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ヒース・セラミックス社は今日まで生き残った数少ないアメリカの陶器メーカーの1社です。
設立者、エディス・ヒースは陶芸家・工業デザイナーとして活躍。釉薬の研究にも熱心に取り組んでいました。
1944年、彼女の初めての展示会が開催され、マーシャル・フィールズやガンプス等の大手デパートで販売を始めました。
その後夫ブライアンが経営管理者となり正式にヒース・セラミックス社を設立して大量生産を始めました。
シカゴ・マーチャンダイズマートやニューヨーク・MoMA等で開催されたグッドデザインショー等、
多くのエキシビジョンに展示され、現在はMoMAのパーマネント・コレクションになっている作品もあります。
彼女のデザインした食器はフランク・ロイド・ライトの目に留まり、彼のプロジェクトにも取り入れられました。
当時、カリフォルニアではRichard Neutra (リチャード・ノイトラ)や R.M Schindler(シンドラー)による建築、
Charles and Ray Eames による家具が注目されており、その様なデザインと調和する
テーブルウェアーや灰皿などの生産を増やしました。
1960年代にはタイルの生産も始め、Eero Saarinen,(エーロ・サーリネン) Alexander Girard(アレキサンダー・ジラード)
William Pereira (ウイリアム・ペレイラ)などの有名建築家やSkidmore Owings and Merrill(スキッドモア・オーウィングズ・
アンド・メリル)の様な大手建築事務所は、適応性のあるヒース製品の品質の良さを認め、数々のプロジェクトで
彼女のタイルを使用しました。カリフォルニア・ポタリーらしい色鮮やかでモダンなデザインのタイルです。
1971年に米国建築家協会よりインダストリアル・アート・デザイン賞を受賞された初の陶芸家です。
現在もカリフォルニア州サウサリートで当時と同じ製法・デザインを用いてハンドメイドで生産され続けています。
彼女のデザインで最も代表的なシリーズ "Coupe Line" をはじめ、スタッキング可能なレストラン向けの "Lim Line" (1960年代)
和食器を思わせるシンプルでモダンな "PlazaLine" (1980年代)などがあります。
その他最近ではDOSAのクリスティーナ・キムをデザイナーとして迎え、カリフォルニアにあるレストラン
Chez panisse のテーブルウェアーも手掛けています。
-Edith Kiertzner Heath-
1911年5月25日、アイオワ州・デンマーク系移民の農家に生まれる。
1938年 Brian Heath と結婚
1941年 サンフランシスコに移住
1980年代まで現役を続け、2003年にHeath Ceramicsを売却
2005年12月27日没
Heath Ceramics:The Complexity of Simplicity
←arts & architecture 1950年4月号に掲載されている家具屋の広告。
数ある陶器の中でもHeath がクローズアップされています。
当時はHeath Pottery と呼ばれていたみたい。
昔のインテリア本を見ているとヒースの食器や灰皿がよく登場します
Handcrafted Glass Art
Michael Higgins 1908年-1999年
Frances Higgins 1912年-2004年
アメリカのガラス工芸のパイオニア的存在、マイケル&フランシス ヒギンス夫妻。
2人の亡き後も世界中のコレクターを魅了し続けているヒギンス・グラスは、
1948年にシカゴの小さなアパートからスタートしました。
独自の技法を開発し、灰皿・ボウル・プレート等の日常的なグラスウェアーに
“アート”を加えて販売。従来までのグラスウェアーとは違い、幾何学的な模様と
大胆で鮮やかな色使いが刺激的でした。
芸術性と実用性を兼ね備えた彼らの作品はマーシャル・フィールズや
ブルーミングデールズ等の大手百貨店の目に留まり注文が殺到。
全てハンドメイドの為、製作に追われる日々が続きました。
ガラスの板にハンドペイントで模様を描き、もう一枚のガラスをかぶせて
型の上に置き窯の中で熱するとその二枚のガラスは溶けて一枚になり型にはまる
といった大変手間の掛かる作業。
1957年にDearborn Glass Company という大手ガラスメーカーで
それまでと同じ手法で生産され始めました。
量産品ながら“ハンドクラフト”を強調して売り出され、一つ一つがそれぞれの
表情を持っています。
生産上のトラブルがあり、クラフトマンとして妥協を許さなかった二人は
1964年にそのメーカーを去り、シカゴ郊外にスタジオを構えました。
二人は最期までアーティストとして作品を作り続けました。
ボウルやプレート等の他、オブジェ、モビール、時計、ジュエリー、ランプ
大作ではビルのウィンドウまで。
現在も二人の技術とスタジオは彼らの弟子達によって
受け継がれています。そのスタジオが“Higgins Studio”です。
当時の作品は現在スミソニアン博物館、メトロポリタン美術館などの
デザインミュージアムに展示されています。
これからも Higgins Glass は多くの人達の心を引き付けていくことでしょう。
Higgins: Adventures in Glass Higgins: Poetry In Glass
買い付けに行く度、"Modernism Magazine" と言うアメリカのインテリア誌を
まとめて買ってきます。その中の1冊でダンバー社の広告の特集が組まれていました。
以前からダンバーの広告って独特で面白いなと思っていました。
先日、1950年代のVOGUEを見ていたらインテリアのコーナーがあり
そこにはBaker Furniture とDunbar が広告を載せていました。
たくさんの広告の中で家具メーカーの広告はこの2社だけ。
1950年代のヴォーグと言えば高級ファッション雑誌です。さすがDUNBAR。
Dunbar社はEdward Wormley によるデザインの家具をハイクオリティーにこだわって
生産していたメーカーです。そんなDunbarの広告はどれも独創的。
ほんの一部ですが紹介します。画像をクリックすると別窓で拡大されます。
1.N.YのPark AV.でスクールバスを待つ 2.#5463サイドボードがベビーベッドに。 3.子供の憧れ、木の上の小屋にもDUNBAR
子供達と#4907ソファ
4.椅子取りゲームにもDunbar。 5.1945年のヤルタ会談にもDunbar。 6.新しいマイホームの家具はDunbarで決まり。
右下の子は後から合成で追加された子です。
7.こんな病院だったら入院しても… 8.1950年代次々と建設され始めた超高層ビルにも。 9.アメリカが月へ行く計画をしていた頃
10.Vogueで見つけたもの。長旅には 11.1960年代始め頃からレイアウトが変わります。
#5480Cane Back Chairと#5482Arm Chair
←この本の表紙も当時の広告。他にも広告が載っています。
今回は広告の紹介でしたが、まだ肝心なDunbar と Edward Wormley
の事について書いていませんでした。また後々。
Dunbar: Fine Furniture of the 1950s
当店では主にアメリカからの
ヴィンテージ・アンティーク
家具・雑貨を販売しております。
又、カタログ・雑誌・CM 撮影
展示会用等にリースも承って
おります。お気軽に
お問い合わせ下さいませ。
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Contemporary: Architecture and Interiors of the 1950s
Dunbar:Fine Furniture of the 1950s
Fifties Furniture ;
by Paul McCobb:
Directional Designs
Modern Design: The Fabulous 50s
George Nelson:
The Design of Modern Design